[躁]を経験していても、本人に自覚が無いため主治医に伝えない

リスクについて

死亡率が高い

双極性障害は実はとても死亡率の高い病気です。なぜ死亡率が高いのかというと、「躁」から「鬱」に変わった際に、躁の状態の自分を思い出し、自分を攻めてしまうことによって、事故破壊的な行動、すなわち自殺を行ってしまいやすくなってしまうのです。躁の状態と鬱の状態が同時期に入り交じることもあり、この状態の時は特に注意が必要だといわれています。この病気の死亡率は5人に1人だといわれています。そのために双極性障害の疑いが確認されたら、早めの診断を行い、治療を行うようにしましょう。この病気は再発しやすい病気でもあります。したがって自己判断で診断や治療をやめずに、長期的に治療と診断を行うようにしましょう。

正しい治療法を行う

双極性障害は鬱病と間違えて診断されることが多い病気です。双極性障害と鬱病では治療内容が多少異なってきますので、双極性障害の治療に適しない処方が行われてしまう場合があります。鬱病で処方される薬はこの病気には効きにくいことが多く、治療の効果が低くなることもありますし、何より突然躁の状態になってしまう場合があるのです。間違えた治療法をずっと続けていると、不安定な急速交換型に変化してしまう可能性もあり、注意が必要となってきます。双極性障害は鬱病よりも治療が大変ではありますが、定期的な診断と治療、そして周囲も患者さんに対してしっかりとサポートを行うことによって、改善へと向かい、安定した社会生活を送ることができます。

早期発見と適切な診断のために

双極性障害は「うつ病」と症状が似ていますが、うつ状態と全く逆の躁状態の現れることから、うつ病とは異なります。双極性障害では、患者の方の多くが初期の段階では「うつ」状態であり、「躁」の症状が現れるまでに数ヶ月から数年かかることもあるため、そういったケースでは双極性障害であるという診断にある程度時間を要します。一方で「躁」状態から発症する場合には、早期の診断が可能です。こういったことから、初診時のときの状態によって、診断から治療までのプロセスも異なってきます。 双極性障害の早期発見と診断、適切な治療のためには、初診時の問診がとても重要となっています。いま現在の症状はもちろんのこと、過去の様子や、小さな行動の変化などについても医師に報告することが必要です。

疾患の判断に関する現在の取り組み

双極性障害は「うつ」状態と「躁」状態が交互に現れるのが特徴である、気分障害のひとつとです。その診断には双極性障害以外の気分障害の症状も把握し、総合的な視点からの判断が必要となります。 双極性障害の診断にあたり現在行われているのが、このような様々な気分障害を構成している要素を部分的に用いて総合的に判断する方法です。まず、無気力感、食欲減退や体重低下、睡眠障害、激しい自己嫌悪といった「うつ」症状を確認します。次に、異常かつ持続的な気分高揚、自尊心の肥大、制御不能な快楽的行為などの「躁」症状を確認し、それらの持続期間や症状の混合性を確認していきます。双極性障害では、適切な投薬治療により症状の改善が可能であるため、初診時の問診を重要視したり、病気の見過ごしを防ぐための、自己診断チェックや専門医への診察を呼びかけられてます。